「釣れねぇなぁ・・・」
「釣れないのは厄病神のせいじゃね?」
「ってか、絶対もあいのせいじゃね??」
最近、巷でまことしやかに噂されている【もあい マジで厄病神説】。
しかし、小生はこの説に異論を唱えたい。
あの人は厄病神なんかじゃないんだ!
【周りの人にちょっと不幸をお届けしちゃうオチャメな人】ってだけなんだ!!
まぁね、もあいさんを疑ってるわけじゃないんだけどね。
ついつい試しちゃったよね。
【誰でも出来る 簡単厄払いセット】
いやっ、決して疑ってるわけじゃないんだけどね。
雑誌の付録だし使わないと損かなぁって・・・
と言う事で、性懲りもなくもあいさんと釣りに行ってみた。
小生は先日サワラが釣れたポイントに行きたかったのだが、
もあいさんの強い意向により違う場所へ。
前の場所だと何か不都合でもあったのかな??
まぁ、小生は今年の釣り運をすべて使い果たしちゃったし
暫くの間は釣れそうな気がしないので付いて行くことにした。
ポイントに着いてみるとエサ釣りのオジサンが一名。
小生は特に釣り座には拘りが無かったのだが、
もあいさんに勧められるがまま遠慮することなくエントリー。
タックル組んで準備万端。
一通りベラベラしゃべり終えたが、まだ夜明けには時間があったので
暇潰しにタチウオを狙うことに。
ZZヘッドにエコギアのパワーシャッド。
小生は本気でタチウオを狙う事が無いので、この組み合わせしか持ってない・・・
ポイッと投げてクルクルタダ巻き。
レンジやらリトリーブスピードを変えてみるが反応なし。
飽きてきたので着底させてから、超遅巻きでダラダラやってたらヒット。
抜きあげてみるとペラペラペラペラッと暴れ回っている。
『かわいい・・・』
小生は要らないけど逃がすのも勿体ないと思って、
迷惑かなぁと思いつつエサ釣りのオジサンに
「すみません。タチウオ釣れたんですけど要りませんか??」
と尋ねたところ
「おぉ、有難う。そこ置いといて~」
と快く引き取って頂けた。
タチウオを釣って人に感謝された・・・
小生はヤル気が出てきた。
そして、もあいさんもゲットされてオジサンの元へ。
・・・
『あっ・・・もあいさんが釣ってる』
二人とも釣れたのなんて、いつ以来だろうか・・・
「タチウオでも二人とも釣れたら嬉しいですね」
なんて笑いながら言いつつも、
小生は涙を堪えるのに必死だった。
毎週のように、
「釣れないのはアイツのせい」だの
「間違いなくアイツは厄病神」だの
心無い釣り人に罵られ続けていたもあいさん。
しかし、小生には彼を疑う気持ちは微塵もなかった。
そして、この日についに実証された。
彼を信じ続けてきて良かった・・・
もあいさんは【腐れ厄病神】なんかじゃないっ!!
この調子でオジサンの足元をタチウオ山盛りにしてやろうと
本気でタチウオ狙い。
底をダラダラ巻いてみるが反応なし・・・
飽きてきたのでワインドに変えたらヒット。
そして、オジサンの元へ。
「おぉ、有難う。そこ置いといて~」
・・・
何匹ぐらいまでなら快く引き取ってもらえるんだろう?
そのうち、有難迷惑っぽい感じになってくるのかな??
試してみよう・・・
新たな目標を見つけた小生は真剣にタチウオを狙う。
同じようにワインドしてたら、またヒット。
そして、オジサンの元へ。
「おぉ、有難う。袋置いてるからソコ入れといて~」
『えっ!?』
タチウオ釣りをしてないオジサンがタチウオ用の袋をセットして、
本格的な受け入れ態勢をとってきた。
オジサンサイドもいよいよ本気を出してきた。
この戦い、絶対に負けられない・・・
しかし、次第に空が白み始め
結局オジサンを追い込むことが出来ず
我々は無念の敗北を喫した・・・
えも言われぬ敗北感を味わいつつ、迎えた朝マズメ。
タチウオが釣れるってことはベイトが居るはず。
って事は、ベイトを追って青物も・・・
朝からニヤニヤが止まらない。
夜が明けて辺りがすっかり明るくなった頃、海面でベイトが逃げてるのを確認。
ジグを投げて着底を待っていたので、急いで回収。
トップに付け替えてベイトが追われるのを待つが全く追われない・・・
『単発か・・・』
トップは諦めてジグをキャスト。
すると、またベイトが追われる。
急いでジグを回収してトップに付け替えるが、トップを付けてる時には追われない。
なので、再びジグに・・・
『ダメだ・・・これはあかんパターンのやつや』
って事で、トップで粘ることにした。
ベイトが追われたので、その方向にキャスト。
ペンシルをピョコンピョコンさせてみるが反応なし。
と思ってたら、回収直前まで5・6匹のツバスがワラワラ付いてきていた。
『おぉ!!青物・・・』
モジャコでイイから青物を釣りたい小生は必死にトップを投げてみたが、
もう一度ツバスが追ってきただけで
その後は次第にベイトも追われなくなってしまった。
トップって難しい。
いやっ、待てよ・・・
あれだけ追いかけてくるのに釣れないって・・・
もしかして、隣に厄by・・・
いやっ、そんな事は無い。
もあいさんは厄病神なんかじゃないっ!!
もうトップに出そうな雰囲気じゃないし、
そもそもトップで釣れる気がしないし・・・
って事で今度はビックバッカーをキャスト。
暫くブン投げていると・・・
勢いよくブッ飛んで行った。
前回に引き続き、今回もリーダーがスッポ抜け。
今回はノットを組む際に、いつも以上にグイグイ編み込んだのになぁ・・・
フロロでFGノットってのが間違ってるのかなぁ??
『もう、ヤダ・・・』
クソッ・・・
もあいさんが隣に居るとロクなことが無い。
間違いない。
やっぱり、もあいさんは厄病神だっ!!
ベイトは居るし雰囲気も悪くないので
リーダーを結びなおして釣りを続けることに。
もうスッポ抜けるのは嫌なので素直に使い慣れているナイロンにした。
『なに投げよっかなぁ??』
完全に日は昇っているが、天気が悪く薄暗い。
海を見てみると若干濁っている。
『よしっ、これしかねぇな」
って事で、前回サワラが釣れた撃投エアロのグローを投げることにした。
ちなみに前回釣れたマニキュアを塗りたくった小汚い撃投エアロは、
その後の釣行でエイに連れて行かれてしまった。
釣れる時は何でも釣れるのでジグなんて何でもイイと思いつつも、
釣具屋さんに行った際に買いなおしてしまった。
と言う事で、新品のカッコいいジグに
お手製のオシャレなアシストフックを付けてキャスト。
アクションを色々と試してみるがエソすら釣れない。
しかし、休憩せずに黙々と投げ続ける。
そして、前回釣れた時と同じように横向きにジャークさせているとヒット。
すかさずフッキング。
『なんだコレ?重いな・・・』
心配なので、追い合わせでもういっちょフッキング。
ゴリゴリ巻いてみるが、重いだけであまり引かない・・・
って思ってたら、ブリンッ!!っとエソ独特の引き。
エソがリーダーに絡まった時になるのかなぁ?
あのブリンッ!!ってなる感じ、お分かり頂けるだろうか??
もあいさんは小生がヒットさせているのを見て、
投げていたルアーを高速回収して下さっている。
しかし、どうもエソくさい・・・
でも、なんか重い・・・
首をかしげながらエソくさい旨をジェスチャーで伝えてみたのだが、
もあいさんはロッドを置いてタモヘルプに来て下さった。
引かないのでゴリゴリ巻いて回収していると急に走り始めた。
『やっべ・・・こいつエソじゃねぇ』
1人で来ている時ならこの時点で色々と考える。
ドラグを締めてゴリ巻きに入るタイミング・魚を通すライン・タモ入れのポイント等々・・・
色々と考える。
しかし、この日は隣でもあいさんがタモを持ってスタンバって下さっている。
安心しきっている小生はドラグも締めずに
ヘラヘラしながらゴリ巻きで寄せてくる。
すると足元でギラッと見えた金色みたいな緑色みたいな銀色みたいな魚。
「デカッ!!」
もあいさんがタモを海面に近づけてタモ入れしようとした瞬間、
一気に横に走られた。
『あっ、やべっ!ドラグ締めるの忘れてた!!』
フックがタモに絡まって、魚が暴れてフックオフ・・・
なんて光景が脳裏によぎったが、もあいさんが咄嗟にタモを上げてくださっていた。
さすが、もあいさん。
いや、タモあいさん。
タモに対する愛情が半端ない。
『あぶね・・・助かった』
1メーターほど一気に走ったが直ぐにバテたようで浮いてきた。
頭を出して海面でバチャバチャされたのでロッドを下げてテンションを緩める。
いったん潜らせてからそのまま引き寄せてきてグルッと回してから、もあいさんの方へ誘導。
そして、タモに引き寄せられるようにスル~っとネットイン。
またサワラが釣れた。
ココから小生ははしゃぎすぎて、あまり記憶が無い。
なぜなら前回・前々回に釣れた時は単独釣行。
魚を掛けてから処理してクーラーに入れるまで終始無言。
まぁ、当たり前だけど・・・
喜びを表現することも出来ず平静を装って黙々と魚を処理していた。
しかし、この日はもあいさんがいらっしゃる。
もう遠慮することなく、はしゃぎ倒した。
最近、タモを汚れの目立たない黒のネットに交換したばかりなので
躊躇することなくタモに魚を入れたままナイフでブスブスッ!!
ベラベラしゃべりながらナイフを持ってウロチョロ。
魚を締め終えてから、
ベラベラしゃべりながらメジャーを持ってウロチョロ。
「デカッ!!これ80いったんちゃん!?」
前回釣れた75センチのサワラより明らかに体高がある。
ちょうど近くに巨大なまな板みたいなのが落ちてたので、
ベラベラしゃべりながらソレを持ってウロチョロ。
すると、タチウオを引き取って頂いたエサ釣りのオジサンが近寄ってきて
「おっ?サワラか!?」
と、物欲しそうな目でコチラを見ている・・・
『ごめん、おっちゃん。コイツは譲れねぇ・・・』
そして、少し落ち着いてきたところで計測。
『マジか・・・』
小生はショックを受けた。
1匹目は75センチ。
2匹目も75センチ。
そして、今回も75センチ。
ブレることのない安定の75センチ。
なんなの?この安定感。
「ブレねぇな」
「アイツは一本芯が通ってるな」
「もう75センチのことならアイツに任せとけ」
ってぐらいの安定感。
体高があったから80いったと思って期待してたのに・・・
『ただのデブじゃねぇかっ!!』
まぁ、いいや。
今回はカッコいいジグとオシャレなアシストフックで釣れたので満足だ。
無駄にウロチョロしながら、
『そうだ、久しぶりにブツ持ち写真を撮ってもろおう』
と思い、もあいさんにお願いした。
「すみません、写真撮ってもらってイイですか?」
チャンスタイムなのでルアーを投げているにも関わらず、
もあいさんは快諾してルアーを回収し始めて下さった。
そんな、もあいさんの優しさを踏みにじるかのように
テンションの上がっている小生は間髪入れずに
「えっ!?まだですか??」
・・・
もうね、今となって思えばね
逆の立場なら間違いなく海に蹴り落としてたよね。
と言う事で、もあいさんに手を止めてまで撮って頂いた写真がコレだっ!!
どうだろう?このセンスが溢れ出ているアーティスティックな写真。
全体的にモザイクを掛けている点に芸術的な魅力を感じるよね。
その後も、黙々とルアーを投げ続けるもあいさんの後ろで
ベラベラじゃべりながら魚の処理。
頭落として腹出して神経締め。
神経締めの棒 「ブスブスッ」
魚 「ブルブルブルッ!!」
小生 「ウキャキャキャキャッ!!」
神経締めの棒 「ブススススッ」
魚 「バタンッ!バタンッ!!」
小生 「ウキャキャキャキャキャキャッ!!」
小生は思う存分、神経締めを楽しんだ。
処理し終わって今更リリースとか出来ないんだけど・・・
『さて、コイツどうしよう?』
ちょっと食べたいけど丸々一匹は要らねぇな。
ちょうど巨大なまな板があることだしって事で、
その場で2枚におろして半身をもあいさんに引き取って頂くことにした。
小生は優しいので、もちろん骨の付いた方の半身をもあいさんに差し上げた。
だって、骨は要らないんだもの。
その後は、もあいさんがせっせとルアーを投げていらっしゃったが
何も釣れずに納竿。
まぁね、もあいさんは釣れないよね。
そもそもセンスが無いよね。
ゴミ人間としてのセンスが。
イイ釣り座を人に譲ったりとかね・・・
人が釣れてるチャンスタイムにタモヘルプとかね・・・
魚が釣れてナイフやらメジャーやら散らかしながら、
人がキャストしてる後ろでウロチョロしてる奴に怒らなかったりとかね・・・
もうね、ホントにセンスが無い。
本気で魚を釣るなら、
イイ釣り座は我先にエントリーしないと・・・
人が釣れてる時はチャンスタイムなので、その人の前方めがけて投げないと・・・
後ろでウロチョロしてる奴はナイフで刺して海に蹴り落とさないと・・・
もうね、ホントにセンスが無い。
もあいさんには、小生のような
丸一日外に放置した生ゴミのような腐った心を持って頂きたい。
とは言え、【情けは人の為ならず】ってことわざもあるぐらいだし
常日頃から他人に対してイイことをしているもあいさんには、そのうちイイ事が起きるはずだ。
まぁね、もあいさんが釣れても小生はタモヘルプになんて行かないけどね。
躊躇することなくルアー投げてライン絡ませるけどね。
と言う事で、今年3本目のサワラ。
小生にしては無駄に調子がイイ。
でも、そろそろモジャコでいいからブリファミリーを釣りたい。
あっ、そういや
【月刊 もあい】9月号の付録、【誰でも出来る 簡単厄払いセット】
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