onimayo･chocolate

魚が全く釣れず散々だった１１月。

１２月に入って寒くなったし、早起きするのも億劫だし、行ってもどうせ釣れないし。

そろそろ今年のショアジギは諦めようと思っていた。


そんな中、もあいさんが休日出勤の代休で平日にラスト・ショアジギに行かれるとの事だったので

もあいストーカーの小生は有休を取ってご一緒させて頂くことにした。

薄暗い中ポイントに着いて、タチウオを真剣に狙ってみるが全く釣れない･･･

釣れる時期に真剣に釣っておけばよかった。


夜が明け始めたので、鉄板をキャスト。

１１月頃まではimaのkoume∞28を使っていたが、

最近はベイトが大きそうなのでシルエットのデカいビッグバッカーを投げていた。


しかし、まぁ釣れない。釣れないし丁寧にフォールさせないと直ぐにラインがフックに絡まる。

フルキャストして着底後に絡まった時はラインを切って帰ろうかと思うぐらいスゲェ重い。

フォールさせたら絡まるし隣を見てみると、もあいさんがジグを投げてらっしゃったので

底はもあいさんにお任せして小生は中層を探ってみることにした。


小生は基本的にご一緒させて頂いている時は相手の方とカブらない物を投げるようにしている。

釣れるパターンってのがあるのかは知らないが、

もしあるのであれば二人で同じ事をするより探る上での効率がいいはずだ。


ビッグバッカーで中層を探っても何も反応がないのでミノーに変えようかと思ったが、

ちょうどジグをフルキャストしたら届きそうな距離に潮目が寄ってきた。

その時、ジグを投げないとイケないような気がした。


小生はプラグとか鉄板を投げる時はスナップを使用するが、

ジグを投げる時はリングを使うようにしている。

何故リングを使うかというと理由は簡単。



見た目がカッコいいからだ。

しかし、結び直すのが面倒だったので

この日はスナップにアシストフックと闘魂ジグを付けてブン投げてみた。



潮目のちょっと向こうに着水。

底取りしてからシュッ･シュッ･シュッ･シュッ･シュッ･シュシュッ!!

文字にすると全くイメージ出来ない謎なシャクリ方をしてからフォール。

この日は若干潮が効いていて６０グラムだと少し流される。

着底後、同じようにシャクッってからフォール。

なかなか着底しないので、やっぱり潮が効いているなぁと思いつつ

強めにサミングしてみるとロッドを通じて感じる魚信。

『えっ!?なんか釣れたっぽい･･･』

ベールを起こしてフッキング。

すぐさま、もあいさんに報告。


すると、もあいさんは投げていたジグを高速回収してタモヘルプに来てくださった。

その間、小生は

「えっ?これどうしましょ??」

「追い合わせしたほうがいいですか?でも前は追い合わせして外れたし･･･」

と一人でブツブツ言いながら考える。結局、追い合わせはしないことにした。


以前より青物が釣れたら沖で弱らせるようにと、もあいさんに教えて頂いていたので

巻かずに相手の出方をみるが重いだけで全く走らない。

『えっ!?ヤバい･･･これってエソ的な奴のスレじゃねぇの??』

今さらエソっぽいとか言えない･･･

でも、なんかムダに重い。


ラインのテンションを保ちつつ、

しばらくリールを巻かずに放置してみたが青物らしき反応がない。

「これって巻いてもいいんでしょうか??」

と尋ねたところ、巻けるようなら巻いてくださいと言われたので巻いてみた。

ゴリゴリ巻いて回収してから、

重いなぁと思いつつ休憩しているとジーーーッとドラグが鳴った。

『おおぉ!!青物っぽい』

下に潜ろうとするので底に擦れないようにロッドを立て気味にして引きに耐える。

これも以前、もあい青物教室で教えてもらっていた。

しかし、久々の青物の引きに嬉しそうにヘラヘラしているとラインが擦れる嫌な感触･･･


何度かラインを出されてドキドキしながら少しづづ巻き取り、

近くまで寄せてきたはずなのだが全く魚影が見えない。

「浮いてこないです･･･どうしましょ??」

と尋ねたところ、イケそうなら一気に浮かせてくださいと言われたので

右手でロッド、左手でリールのケツを支えてフガフガッ言いながら持ち上げる。


そして、やっと見えた魚体。

もあいさんの華麗なタモ捌きで無事にネットイン･･･しないっ!!

小生が油断した隙に走られてしまった。


慌ててロッドを立てると魚の頭が水面から出てしまっている。

位置的にタモ入れ出来ないし、首を振られると外れると思い

とっさにラインを少し送って回避。


焦って無理やりタモの方向に引っ張ろうとする小生に対して、

「もう一回まわしましょか」

と、冷静なもあいさん。

指示通りに円を描くように魚をまわそうとしたが思うようにいかない･･･

しかし、もあいさんのテクでいつの間にかネットイン。



オシャレなボラＧＥＴ。

タモに入った瞬間に感じたのは喜びよりも安堵感。

ヒヤヒヤしていたがバレなくてホントよかった。


すると、タモを片手に右手を差し出すもあいさん。

『えっ!?もあいさん、このタイミングで握手ですか??』

『今は忙しいのでサインとかはマジで勘弁してくださいよ』

『･･･??』

もあいさんが小生のファンだったのかと

ちょっとだけ勘違いしてしまったが、まるで自分のことのように喜んでくださる

もあいさんを見て小生も喜びが込み上げてきてガッチリと手を握った。


もあいさんを信じて今までストーカーのように付いてきてよかった。

いつかは釣れると信じて通い続けてよかった。


「よっしゃぁー!クソ天パッ!!」


去年、遠征してたまたま釣れたメジロ。

今回の喜びの大きさの理由は、単純にその時より釣れた魚が大きいからじゃない。

通い続けたポイントで釣れたことが本当に嬉しい。

そして、もあいさんが喜びを一緒に分かち合ってくれた事が本当に嬉しい。


結局、魚が掛かってから揚げるまでに何分かかったんだろう?

５分か?１０分か?

バラすのが怖いので慎重に、慎重すぎるほどに時間をかけた。

時間は７時をちょっと回った朝マズメのイイ時間帯。

それにも関わらず、モタモタしている小生に対して

もあいさんは隣で最初から最後までサポートしてくださった。


あの時、もしも隣がもあいさんではなく天パだったら･･･


「掛かる瞬間から見てましたよ。へへっ」

と、タバコを吹かしながらタモの準備。

ではなく、ロッドを持ってきて真横でキャスト。

小生のラインと絡まる。そして、

「キタッ!!」

とか言いいながら、人の魚をゴリゴリ巻いて回収しようとする。

そして、バレる･･･

「いやぁ、残念でしたねぇ。でも、あれは仕方ないですよ」

とか言う。


うん、容易に想像できる。

悲惨だ。


隣が、もあいさんでホントによかった。

もあいさんが居なければ掛けたとしても獲ることは出来なかっただろう。

もはや、あの魚はもあいさんが獲ったと言っても過言ではない。

･･･

いやっ!違う!!獲ったのは小生だ。


その後、昇天してヘラヘラしながらタモに入った魚を眺めていると

「とりあえず絞めたほうがいいですよ」

と、冷静なアドバイスが。

そして、神経締めを手伝ってくださったり重さを量ってくださったり、

あれやこれやと至れり尽くせり。

魚を入れる用にと厚手のビニール袋を頂いたり

最終的には手を拭くようにと赤ちゃんのおしり拭きまで頂いた。

もあいさんはホントにイイ人だ。


サイズは７３センチ。

確か、ボラは出世魚なので６０センチ以上はメジロのはずだ。



やった、メジロが釣れた。

細いせいか、ミサイルみたいでカッコいい。

ヨレヨレメジャーがピンッとなるようにと魚を重し代わりに上に置いたのだが･･･

なんかダサイ写真になってしまった。

どうやって撮ったらいいんだろう??

まぁ、いいや。


もあいさんにブツ持ち写真を撮って頂いたので、せっかくなので載せておこう。



うん、ステキだ。


あっ、そういやメジロの内臓セットやエラやアレやコレやを取ろうと

解体作業していると中から針が出てきた。ノマセの仕掛けだろうか??

ゴイゴイ手を突っ込みまくっていたが、刺さらなくてよかった。

せっかくだし、記念に持って帰ってきたのだが･･･



うん、要らないよね。


･･･

久しぶりに魚が釣れたので嬉しそうに書いてたらダラダラ駄文でスゲェ長くなってしまった。

一応、釣行レポートを謳っているブログなのでタックル等の詳細はまた後日書こう。


もあいさん、本当に有難うございました。

この感謝の気持ちを言葉では言い表せないので、

お礼と言っては何ですが大切に保管しているノマセ用の針を差し上げます。

近畿の釣果情報はコチラ

では(´・ω・)ﾉ


あっ!!そう言えば･･･

釣れた日にcircus06さんには報告したが荒天さんに報告するのを忘れてた･･･

報告はしていないが、特に「メジロ釣れましたか??」とかも聞かれなかったし･･･まぁ、いいか。

荒天さん、メジロ釣れましたよ。へへっ。