onimayo･chocolate

『ついにアイツのシーズンが来た』

【和歌山・夏・沖堤】と聞けば多くのアングラーが真っ先に思い浮かべるであろうターゲット。


そう･･･


カマスだ。


今回は先輩２号が野球観戦に行くとか寝ぼけたことをぬかしやがったので、

先輩１号と２人で和歌山へと車を走らせる。

道中、２人で憧れのターゲットであるカマス談義に花を咲かせながら。


途中で釣具屋に行き店内を物色。

先輩１号が９０グラムのプラグを買っていた。

『あんた!!何狙ってんだ!?』

小生は秋の本格的な餌木のロストシーズンに向けて中古餌木を４個購入。



中古といっても傷一つないような物もあるのでお得感満載だ。


若干、釣具屋に長居してしまったせいで渡船屋に一番船の出航時間１５分前に到着。

急いで準備して待機。

いよいよ出航時間。

･･･

『えっ!?船頭来ないんですけど･･･』


すると、常連っぽいオッチャンが電話をしている。

「おはようございます～。そろそろ行きましょかぁ～」

電話を終えたオッチャンが、お連れの方と何やら話をされている。

「ありゃ、また寝とったな」


数分後に船頭が到着。

『どんなシステムになってんだココは･･･』


沖一文字に到着後、少し仮眠しようと寝ビールを飲んでいた。

ビールを飲み干した頃、

『あぁ、シャクリたい･･･』

元々、エギングは苦手なのだが無性にシャクリたくなってきた。


行きしなに買ってきた餌木を付けてエギング開始。

『うん、未だにシャクリ方が分からない･･･』

練習がてら暇つぶし程度にシャクッっているとジジジジーッとドラグが鳴る。

急いでドラグを締めつつ、

『えっ!?マジで??この時期に釣れるのってデカイんじゃないの??』

ドキドキしながら先輩１号にタモ要請。

揚がってきたのは･･･



『えっ!?普通なんですけど･･･』

秋に淡路で釣れるサイズよりちょっと大きいだけだ。


期待していたキロアップではないが、イカは滅多に釣れないので満足だ。


『よかった、和歌山に来た甲斐があった･･･よしっ!!帰ろう』

イカも釣れたし、すこぶる眠いから帰りたかったのだが

口に出すと先輩１号に怒られそうなのでグッと我慢。


そして、迎えた朝マズメ。

堤防には平日にも関わらず、なかなかの数の釣り人が。

シマノで言うとＳＷの５０００番・８０００番の大型リールを付けている人もいる。

大物を求めて沖堤に渡ってきた生粋のカマシンガーだ･･･


皆さんがトップをブン投げている中、先輩１号が鉄板でカマスＧＥＴ。

『クソッ!!超羨ましいぜ!!!』

小生もトップを投げていたが反応がないので、ジギングサビキに付け替えブン投げる。

『ヨシッ!!来たぜ!!!』

･･･



『誰だお前はっ!!』

謎な魚が爆釣だ。

小さいくせして歯が鋭いので超怖い･･･



毎投ヒットの入れ食い状態だ。

なんか謎な魚の巣窟クサイので少し移動。

『よっしゃ!!ついに本命ＧＥＴだぜ!!!』



念願のカマスＧＥＴ。

一番下のはウレタンコーティングすれば餌木として使えそうだ。


『このサバとタチウオとサヨリが合体したようなボディがたまらんぜっ!!』

以前よりサゴシに関しては遠い昔にサバとタチウオの間で

色々とあって誕生したのだろうと思っていたが、

カマスはもっと複雑な経緯で誕生したんだと思う。


あんまり持って帰っても色々と困るのでカマス釣りは終了。

暇なのでクサレ外道のシイラ的なものを狙うことにした。

皆さん、せっせと投げていらっしゃるが見える範囲では１本も揚がっていない様子。


ダラダラムードが漂っていた正午頃、ワインドしていた方がシイラＧＥＴ。

『ヌゥォッ!!ついに来たか金髪モヒカン糞野郎!!!』

皆さんテンションＵＰで投げまくるが、その後まったく反応無し。

小生もポップクイーン・ローデッド・ブルチョップの

マリア３兄弟を投げ続けるが、もちろん反応無し。


昼寝したり小鯵釣りに没頭してみたりタモで小魚を掬おうとしてみたり。

沖堤で有意義な時間を楽しんでいたが、飽きてきたのでセコ技のワインドをしてみることに。


暫くシャクシャクやっていると急に重くなる。

『クソッ!!またフックにラインが絡まった･･･』

ゴリゴリ巻いて回収。

すると自分の前でシイラがジャンプ!!

『ヌゥワッ!!釣れてた!?』

ラインを巻いてみるとテンションがない･･･

「あぁ～、やってもたぁ!!」

と思ったら、またシイラがジャンプ!!

「あっ!!まだ掛かってた!!!」

急いでゴリゴリ巻いて足もとまで回収して先輩１号にタモ要請。


泳がせて弱らせているのになかなかタモに入らないシイラ。

「えっ!?ちょっと･･･ちゃんと入れてくださいよ!!」

すると先輩１号が、

「いやっ、ちゃうねん!!こいつバックするねんって!!!」

『魚がバックするわけないだろっ!!』

わざとバラそうとしているんじゃないかと先輩１号に不信感を抱いてしまったが、

なんとかタモ入れ成功。



『やっと釣れたぜっ!!金髪モヒカン糞野郎!!!』

去年は散々バラしまくったが、やっと捕獲に成功した･･･




『あれっ!?君はデコが出てないタイプかね??』

釣れたのは素直に嬉しいが、オスじゃないのでなんか残念な感じだ。


このまま自分だけ釣って終了してしまうと帰りが色々と気まずいので、

先輩１号にワインドセットを進呈。


暫くすると先輩１号にもＨＩＴ。

タモ入れというものが何たるかを教えて差し上げよう。

「はぁ～い、次入れますよ」

と掬おうとすると頭がタモに入ったところで、

『えっ!?バックした!!』

なんだアイツは･･･本当にバック出来るのか??

苦戦しながらも最終的にはシイラ自らタモに入ってきたので何とかタモ入れ成功。


ついに回遊してきたかと思いトップに付け替えたが、

追いかけては来るものの見切られる。

挙句の果てには素通りされてしまうように･･･

その後、周りの方もポツポツ釣っておられたが

なかなか厳しい日だった。


迎えの船が来るまで残り時間はあと僅か･･･

最後のキセキを信じて闘魂ジグをキャスト!!

着底後１シャクリでゴンッ!!

『久々に来たぜっ!!このブルブル感!!!』



久々の本命に満足しながら時間もアレなので納竿。


とういう事で、セコ技のワインドでしたが

念願のシイラが釣れてよかったです。

厳しい中でもお一人だけトップで３本ぐらい揚げてる方がいらっしゃいました。

普通にポッパー動かしているように見えたのですが、

なんかしらコツみたいなものがあるんでしょうね･･･

あっ、それと堤防の先端から１０メートルぐらいの距離で

マグロがボッコボコにボイルしてました。一瞬でしたが･･･

なかなか恐ろしい堤防ですね。


まぁ、何はともあれシイラはバックするのでタモ入れの際は注意してください。

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では(´・ω・)ﾉ